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Thankyouforzero「ママの不安をサポート」宿泊型助産院とは
特集は育児を応援する３９４０です。出産後のお母さんの体調回復などをサポートしようと、ことし９月、県東部に宿泊もできる助産院がオープンしました。
福山市「ゆりかご助産院」（ベビーマッサージ）
【西田さん】「まずは腕からしていくからね」
【大土井さん】「これ、気持ちいい？」
この日、ベビーマッサージにやってきたのは生後４ヶ月の双子の赤ちゃん、悠くんと結ちゃん、そして母親の恵里さんです。
指導しているのが、この助産院の院長、西田三佳子さんです。２０代の頃、福山市や大阪市の病院で助産師として勤務した経験があり、自身も３人の子どもを育てました。
【西田さん】
「病院を退院された後に１か月間は安静にする必要があると思うんですけどその期間にお手伝いしてくれる方がいなかったり、実家に帰れなかったりということで、どうしても自分が動かないといけなくなるという方がいらっしゃると思うがそういう方に利用していただいて産後１か月はお母さんと赤ちゃんのことだけをしていただいて、実家に帰られる感覚でこの施設を利用してもらえたら」
出産後、不安を抱えながら赤ちゃんに向き合っているお母さんに寄り添いたい。
そんな思いで、ことし９月、家族が経営するビジネスホテル内に「ゆりかご助産院」をオープンしました。
【若木記者】
「こちらの助産院はホテルのフロアを改装していて、県東部では唯一、宿泊もできる助産院なんです」
宿泊用には２部屋用意されていて、食事や洗濯など身の回りのお世話はもちろん、２４時間、西田さんが手助けしてくれます。また、産後のお母さんの体調回復へのサポートができる多目的室も設置。基本的に、出産で医療機関を退院した直後から産後１年以内のお母さんと赤ちゃんなら誰でも利用が可能です。恵里さん、来月には離乳食を始めようと考えています。
【大土井さん】
「始めるタイミングを悩んでいて、年末年始にかぶると、なんかあったときに病院が開いていないなと思って」
【看護師】
「そういう時は避けた方がいい」
【西田院長】
「１月１４日で６か月？じゃあ、お正月明けからで」
離乳食の相談や授乳指導、乳房マッサージから赤ちゃんの抱き方や沐浴、おむつ交換まで、どんな相談にも対応します。
【大土井さん】「里帰りで出産して、ただただ家に帰ってからの生活が不安で知り合いもいないので。近くにいるお母さんみたいな感じで困ったらいつでも頼れるのが嬉しい」
この日、１０ヶ月の赤ちゃんを連れたお母さんもやってきました。
離乳食の進め方を実践で指導して欲しいということで、西田さんは専門の栄養士を招いて対応。
【栄養士】「今、１０ヶ月だから３回食か。どんな量食べる？」
【中谷さん】「むらがあります」
１週間から１０日分を週末にまとめて作り、冷凍しているというお母さん。
食べてはくれているものの、離乳食の進め方に不安は尽きません。（赤ちゃんはご飯を手づかみ）
【栄養士】「あ、こういう感じになるのね。でも、自分で食べようとするんで十分」
【中谷さん】「自分でこうやって。でもそしたら、食べる分がほとんどなくなって落ちて行く」
【栄養士】「だんだん硬さを上げていくのともぐもぐしてるし、やわらかすぎると余計にごっくんするんよね」
赤ちゃんに離乳食を食べさせた後はお母さんのランチタイム。西田さんが炊き込みご飯のおむすびと豚汁を用意してくれました。
【栄養士】「普段、ゆっくり食べることないじゃろ？」
【中谷さん】「そうですね、台所に立って・・・座って食べれました？」
【栄養士】「食べれんかった。１０年以上は食卓に座ったことはまずないね」
先輩ママの言葉に共感できることがいっぱい。話は尽きません。
【中谷さん】
「家にいると子どもと２人だと大人と話すこともないし、子育てされている方たちの経験も踏まえて教えていただけると『みんな大変なんだな』とちょっと安心するところとか、そういう場所があることで安心します」
お母さんが笑顔になれる場所をつくりたい。西田さんが助産院をオープンした最大の理由です。
【西田さん】
「一番思うのはお母さんが元気で楽しく過ごせていないと子育てはうまくいかないと思うので、お母さんが元気でいられる環境ができればなと思います」